お湯だけで洗う「湯シャン」のすすめ
髪の毛をお湯だけで洗う「湯シャン」という洗髪方法をご存知でしょうか?
髪をお湯だけで洗うと聞くとかなりの抵抗があると思いますが、実はお湯だけで洗うというのは、皮脂や常在菌の関係で頭皮にとって良いことなのです。
実際に髪が細くなった人が湯シャンを始めたら、髪の毛にコシが戻ってきたという例もあります。シャンプーの洗浄成分は髪を細くするという研究データもありますので湯シャンは理に適っています。
体質によって合わない方も居ると思いますが、試しに実践してみてはいかがでしょうか。
湯シャンが良い理由とシャンプーを使うことの悪影響
湯シャンは最近ネットでちらほらと見かけるようになりましたが、「湯シャン」をすることによってどんな効果が得られるのでしょうか?
湯シャンの効果は主に、シャンプーを使うことによる悪影響を取り除くような感じになります。清潔にするために使っているシャンプーなのですが、実は頭皮にとても負担をかけるものなのです。
湯シャンで得られる効果
- 髪にコシ・ツヤが出る
- 頭皮が健康になる
- 頭皮のバリアが失われない
- 頭皮が乾燥しない
シャンプーを使うことの悪影響
- 皮脂が過剰に分泌するようになる
- 頭皮に必要な常在菌が死んでしまう
- 頭皮のバリアが破壊され、潤いを失う
- 髪の毛が細くなる
現代の日本人は洗いすぎ!
「お湯だけでは汚れは落としきれないんじゃないの?」
と疑問に思う方も沢山居らっしゃると思います。
実は頭皮や髪の毛の汚れのほとんどはお湯で洗い流すだけで落ちるのです。
残りの汚れなのですが、主に皮脂汚れが残ります。
皮脂は食器の油汚れ等とは違って、
身体にとって必要なものですので、完全に落とす必要はありません。
臭いの原因となる「過酸化脂質」は水に溶けやすいため、お湯だけで洗い流せます。
現代の日本人は「洗いすぎ」なのです。
清潔なことは良いことなのですが、過剰に洗ってしまうと、
皮膚のバリアを作る常在菌のバランスが崩れてしまいます。
皮膚のバリアがなくなってしまうと、病原菌から皮膚を守れません。
そして、頭皮の乾燥の原因にもなります。
湯シャンのやり方
できればシャンプー前に、ブラッシングをして、
髪の毛の汚れを浮かせておきます。
ブラッシングはゆっくりと優しくするようにしてください。
ぬるめのお湯で、まずは頭皮を揉むように洗います。
温度はあまり熱すぎると、汚れのたんぱく質の成分が凝固していまうので、
ぬるま湯の方が良いでしょう。
そのあとシャワーヘッドを持ち、頭皮にお湯が行き渡るようにして洗います。
髪を指の間に挟み、タプンタプンさせたりなどをして洗います。
しっかりと洗えたならドライヤーで髪に負担をかけないようにして乾かしましょう!
想像してたより、サッパリした感覚になると思います。
たんぱく質の凝固が気になる場合は塩を使って洗えば良いです。
塩にはたんぱく質を溶かす作用があります。
コンビニ等で売っている炭酸水も汚れが落ちやすくなるのでおすすめです。
(参考記事:自宅で100円でできるヘッドスパ!?)
湯シャンで気になることについての回答
湯シャンと聞くと気になることが多いと思います。
実体験を元に下記の疑問について回答します(個人差はあると思います)
- 臭いんじゃないの?
- 毛穴の詰まりは抜け毛の原因になるんじゃないの?
- 痒くないの?
臭いは大丈夫?
湯シャンするにあたって、一番気になるのが臭いに関してのことだと思います。
実際に湯シャンをしてみると、最初のうちは少し気になります。
しかし、続けて行くうちにだんだん気にならなくなります。
自分の場合、獣臭いような臭いを少し感じました。
シャンプーの場合でも、香料で臭いをごまかしているだけですので、
気になる場合は香りを付けるヘアスプレーや、香水等を使ってごまかしてみると良いと思います。
普通のシャンプーを使っていた時は、夜になるとかなりの脂臭さがあったのですが、
それが湯シャンをしていると、これに関してはかなり改善して気にならなくなりました。
それでもやはり心配ですので、家族やパートナーなどに嗅いでもらうことをおすすめします。
毛穴の詰まりの心配は?
一般的に毛穴の詰まりは抜け毛・薄毛の原因と捉えている方が多いと思います。
育毛サロンでは、まず「毛穴の詰まりが原因です」と言われるようです。
しかし皮膚科医の見解では、毛穴の詰まりは抜け毛の原因にはならないというのが一般的です。
脂漏性皮膚炎が原因で抜け毛の原因になることはありますが、稀なようです。
痒みは大丈夫?
痒みに関しては、最初の三日間くらいはかなり痒いです。
一週間くらい経つと、皮脂の分泌が減るのか、
だんだんと痒みが気にならなくなってきます。
育毛シャンプーと交互にするのがベストかも?
湯シャンだけでは、やはり臭い等が気になってしまいますので、
育毛シャンプーと交互に使うのが良いかもしれません。
続けているうちに、皮脂腺がしぼんできて、徐々に皮脂の分泌が減ってきます。
もともと毎日シャンプーする必要はありませんので、
二日に一回育毛シャンプーを使うバランスがちょうどいいのではないかと思います。
当サイトでおすすめしている「ウーマシャンプー」は低刺激で、少量で泡立ちも良いので、湯シャンのお供に良いと思います。
そのほか、塩を使ったり、炭酸水を使って洗うのも良いです。
湯シャンを成功させるコツ
長期の連休から始める
湯シャンを始めると最初のうちは、
痒み、臭ってないか、などがとても気になると思います。
気になる状態で仕事などに行くと、やっぱりいいやと諦めてしまうと思います。
徐々にシャンプーの回数を減らす
いきなりシャンプーを全く使わないと、おそらく失敗するのではないかと思います。
最初は週に1回、週に二回と、徐々に湯シャンの回数を増やして
慣れていくことで、成功しやすくなります。
先に育毛シャンプーを使って頭皮の環境を整えておく
育毛シャンプーを使うことにより、皮脂を過剰に落とさなくなることで、
徐々に皮脂腺が萎んできます。
頭皮が健康で、皮脂の分泌が減っている状態から始めた方が、
湯シャンを始めた時の不快感は少なくなることでしょう。